寒くなってきましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
寒さは、楽器の割れ、音程が不安定になること、水が溜まる原因になります。
楽器を触ってみて冷たいと感じる場合は、まず手と同じくらいの暖かさになるまで外側から温めます。
冷たい楽器にいきなり息を吹き込むと、息との温度差で割れたり、結露して水が溜まります。
そのうち手が冷たくなってしまうので、どうしようもない時には首で温めたりしています。
ゆっくり温める時間が取れない場所や、他の楽器の方と一緒に準備し始める時は、だいたい間に合いませんので、楽器を入れておくバックにホッカイロを入れておくと、ヒェッヒエに冷えきったオーボエを温めるよりは少しマシになります。
乾燥は、割れの原因にもなりますが、調整が狂うことがあります。
楽器本体が湿度で膨らんだり縮んだりするそうなのですが、私達が見てわかるようなものではありません。
「何か変だな…」という時は早めにリペアの方にみていただきましょう。
「よくわからない」という場合でも、楽器の良い状態を保つためにできれば季節の変わり目ごとに、オーボエに詳しいリペアの方に点検をお願いしておくと安心です。
オーボエ 嶋田美佳