冬のオーボエの取り扱い注意点

2019年12月01日 20:50
カテゴリ: オーボエ

寒くなってきましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

冬の寒さと乾燥は、オーボエにとっても注意が必要です。



寒さは、楽器の割れ、音程が不安定になること、水が溜まる原因になります。

楽器を触ってみて冷たいと感じる場合は、まず手と同じくらいの暖かさになるまで外側から温めます。
冷たい楽器にいきなり息を吹き込むと、息との温度差で割れたり、結露して水が溜まります。

そのうち手が冷たくなってしまうので、どうしようもない時には首で温めたりしています。

ゆっくり温める時間が取れない場所や、他の楽器の方と一緒に準備し始める時は、だいたい間に合いませんので、楽器を入れておくバックにホッカイロを入れておくと、ヒェッヒエに冷えきったオーボエを温めるよりは少しマシになります。

乾燥は、割れの原因にもなりますが、調整が狂うことがあります。

楽器本体が湿度で膨らんだり縮んだりするそうなのですが、私達が見てわかるようなものではありません。

「何か変だな…」という時は早めにリペアの方にみていただきましょう。
「よくわからない」という場合でも、楽器の良い状態を保つためにできれば季節の変わり目ごとに、オーボエに詳しいリペアの方に点検をお願いしておくと安心です。


オーボエ 嶋田美佳

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